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MUIRCT (Muirct.exe) について

更新日:

このページでは muirct.exe のヘルプの翻訳と多少の用語の補足をしています。
単に muirct とタイプした場合と、muirct -?をタイプした時に表示されるヘルプの翻訳です。
とはいえ muirct のヘルプを読むだけでは何が何だか分からないはずなので、使い方とか用語とかMUI対応とかその辺の説明は別の記事でする予定です。

書式


muirct [-h|-?] [ -c checksum_file] [-b langid] ]
     [-g langid] [-q resource configuration file(RCF)] [-v level] [-x langid]
     [-e output_file] [-z output_file] [-f] [-d MUI'ized file] [-m file_version]
     source_filename [language_neutral_filename] [mui_filename]

概要

MUIRCT (Muirct.exe) はコマンドラインユーティリティで、標準の Win32 ポータブル実行形式のファイル (Portable Executable file, PE file)を、リソース構成ファイル(rc_configファイル)に基づいて、言語中立ファイル(Language-Neutral file, LN file)と言語固有の.muiファイルに分割します。

さらに、MUIRCT はリソースのチェックサム情報を抽出または計算して別のバイナリファイルにコピーする機能や、バイナリ内のリソース構成データの内容を表示する機能も提供します。

使い方

  1. rc_config ファイルに基づいてバイナリをメインバイナリとmuiファイルに分割する。
       Muirct -q rc_config [-c checksum_file [-b LangID]] [-x LangID] [-g LangId]
       [-f] [-m] [-v level] source_file [output_LN_file] [output_MUI_file]
  2. checksum_file からチェックサムを抽出し、output_file に挿入する。
       Muirct -c checksum_file [-b LangID] -e output_file
  3. checksum_fileに基づいてチェックサムを計算し、output_fileに挿入する。
       Muirct -c checksum_file [-b LangID] -q rc_config  -z output_file
  4. input_fileからリソース構成データの内容をダンプする。
       Muirct -d input_file

スイッチと引数

-b
-c で指定したchecksum_fileに複数の言語のリソースが含まれている場合に使用する言語を指定する。
このスイッチは-cスイッチと組み合わせてのみ使用できる。
言語識別子は10進数または16進数で指定する。checksum_fileに複数の言語のリソースが含まれていて-bが指定されていない場合、または-bスイッチで指定された言語がchecksum_fileに見つからない場合、MUIRCTは失敗する。
-c
リソースのチェックサムを抽出または計算する入力checksum_fileを指定する。
checksum_fileは、ローカライズ可能なリソースを含むWin32バイナリファイルでなければならない。
checksum_fileに複数の言語のリソースが含まれている場合、-bスイッチを使用してどれを使用するかを指定しなければMUIRCTは失敗する。
-d
ソースファイル内の埋め込みリソース構成データを検索して表示する。-d を指定すると、MUIRCT は他の全てのスイッチを無視する。
-e
-cスイッチで指定されたchecksum_fileに含まれるリソースのチェックサムを抽出し、指定されたoutput_fileに挿入する。
-eが指定されると、MUIRCTは-cスイッチ以外のすべてのスイッチを無視する。
この場合、checksum_fileは、チェックサム値を持つリソース構成データセクションを含むWin32バイナリファイルでなければならない。
output_fileは既存のLNファイルまたは.muiファイルでなければならない。
-f
バージョンリソースを唯一のローカライズ可能なリソースとする.muiファイルの作成を有効にする。デフォルトでは、MUIRCTはこれを許可しない。
-g
LNファイルのリソース構成データセクションに最終的なフォールバック言語として含める言語IDを指定する。
リソースローダーがスレッド優先UI言語から要求された.muiファイルのロードに失敗した場合、最後の試みとして最終的なフォールバック言語を使用する。
LangID値は10進数または16進数で指定できる。
例えば、”英語(米国)” (“English (United States)”) は -g 0x409 または -g 1033 で指定できる。
-h または -?
ヘルプ画面を表示する。
-m
output_LN_fileとoutput_MUI_fileを関連付けるチェックサムを計算する際に使用するバージョン番号を指定する。
-q
rc_configファイルのレイアウトに従って、source_fileをoutput_LN_fileとoutput_MUI_fileに分割することを指定する。
rc_configファイルはXML形式のファイルで、どのリソースを.muiファイルに展開し、どのリソースをLNファイルに残すかを指定する。
rc_configはoutput_LN_fileとoutput_MUI_file間のリソース・タイプと個々の名前付きアイテムの分配を指定できる。
source_fileは単一言語のリソースを含むWin32バイナリでなければならず、そうでなければMUIRCTは失敗する。
output_LN_fileとoutput_mui_fileは、source_fileが分割される言語ニュートラルファイルと.muiファイルの名前である。
これらのファイル名はオプションです。これらが指定されない場合、MUIRCT は source_file に拡張子 .ln と .mui を付加する。
通常、ファイルを配置する前に拡張子「.ln 」を削除する必要がある。MUIRCTは、source_file名とファイルバージョンに基づいてチェックサムを計算し、その結果を各出力ファイルのリソース設定セクションに挿入することで、output_LN_fileとoutput_MUI_fileを関連付ける。
-cスイッチと併用する場合は、-qスイッチが優先される。
rc_configファイルにチェックサムが含まれている場合、MUIRCTは-cスイッチを無視し、rc_configファイルのチェックサム値をLNファイルと.muiファイルに挿入する。
rc_configにチェックサム値が見つからない場合、MUIRCTは-cスイッチの動作に基づいてリソースのチェックサムを計算する。
-v
ログ出力の詳細レベルを指定する。1を指定すると、すべての基本的なエラーメッセージと操作結果を表示する。
2を指定すると、.muiファイルとLNファイルに含まれるリソース情報(タイプ、名前、言語識別子(言語ID))も出力します。
デフォルトは -v 1。
-x
MUIRCTが.muiファイルのリソースセクションに追加されたすべてのリソースタイプをマークする言語IDを指定する。
言語ID値は10進数または16進数で指定できる。
例えば “英語(米国)” (“English (United States)”)は -x 0x409 または-x 1033で指定できます。
-z
-cスイッチ(とオプションの -b スイッチ)で指定された checksum_file に基づいてリソースのチェックサムを計算し、指定された output_file に挿入する。
output_fileは既存のLNファイルまたは.muiファイルでなければならない。

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